一般社団法人日本毒性学会,THE JAPANESE SOCIETY OF TOXICOLOGY

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学会概要/理事長挨拶

第15代理事長挨拶


 2018年7月19日に第15代日本毒性学会理事長を拝命いたしました熊谷嘉人(筑波大学医学医療系 環境生物学分野)でございます。永沼前理事長(東北大学名誉教授)の後を受けて2年間担当することになりました。

 本学会の前身は1975年に設立された日本毒作用研究会であり、その後に日本毒科学会(1981年)となり、学会名改称による日本トキシコロジー学会(1997年)を経て、2012年から現在の改名に至った次第です。その間に日本毒作用研究会の機関誌としてThe Journal of Toxicological Sciencesが発刊(1976年)され、海外からの投稿数も増えて2017年の本誌のインパクトファクターは1.7を超えており、毒性学の国際学術誌としての成長が伺えます。また、2014年には第2の学会誌としてFundamental Toxicological Sciencesも発刊されました。2014年には法人化して、一般社団法人「日本毒性学会」を発足し、会則を基に定款を制定いたしました。

 日本毒性学会の会員状況(2018年5月31日現在)ですが、国内外会員数は2,600名を超えており、評議員数は285名に達しています。ただ、学生会員数は143名と少なく、当該会員数の増加を鑑みる時期かと感じています。一方、昨年度から本学会には永沼前理事長の提案により部会制度が設けられ、毒性学分野の充実と活性化を図ると共に非会員研究者との交流の促進が期待されます。2014年から総務委員会に連携小委員会を設置して、連携する双方の学術年会で協賛・共催のシンポジウムを企画し、研究面での活性化を促す一方で、部会は独自に学術集会を開催し、本学会非会員も部会の会員とすることが特徴と言えるでしょう。何れにせよ、連携小委員会も部会も毒性学分野の発展が共通目標ですので、今後の発展を期待します。

 理事長就任を受けての自身のスローガンを2つ掲げたいと存じます。1つは学会収入の増加、もう1つは国際化の進展です。本学会では常置委員会として、総務委員会、財務委員会、編集委員会、教育委員会、学術広報委員会を設置し、それぞれに小委員会が設けられていますが、収入増に関わる企画や戦略を講じる小委員会はありません。本学会の特徴は会員の約70%が製薬会社などの民間企業に属していますので、それらの組織から選出された理事数名を中心としたワーキンググループを設置して試行的な取り組みを行いたいと存じます。国際化は佐藤哲男名誉会員(千葉大学名誉教授)の努力により、日本毒性学会(JSOT) とアジア毒性学会(ASIATOX)および国際毒性学連盟(IUTOX)との関係は拡大し、 2016年には日本人で初めて菅野純元理事長(日本バイオアッセイ研究センター長)がIUTOX会長に選出されました。同年にはJSOTと米国毒性学会(SOT)とのジョイントシンポジウムが米国・ニューオリンズで開催され、それ以降は両国の学術年会で同じ催しが継続されています。個人的な事で恐縮ですが、2012年に仙台で開催された第6回ASIATOX国際会議の事務局長を担当し、その後もASIATOX会計担当、評議員、監査を歴任し、2016年からIUTOXの理事に就任しました。このような経緯もあり、国際化の重要性は理解しているつもりです。せっかく積み上げてきた取り組みですし、毒性学分野の次世代の活躍を鑑みて、JSOTのサイエンスを強化し、国際化のさらなる進化を遂げるよう努力したいと存じます。

 人は城。国内外の関係者の協力と友情が、毒性学会の飛躍の鍵を握っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2018年7月 日本毒性学会理事長 熊谷 嘉人

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